まず初めに、平素より明治学院大学男子ラクロス部に多大なるご支援、ご声援を賜りまして誠にありがとうございます。今後とも変わらぬ、ご支援等宜しくお願い致します。
プレーにも生活にも余裕があるゆうすけから回ってきた、1年DFの中辻征吾です。
ラクロスというスポーツに出会ってから、約8ヶ月が経った。
入学当初は、部活に入るか、サークルに入るか、バイトを頑張るか、全く考えていなかった。
健康診断で大学に行った日、柊吾さんと柊允さんに男子ラクロス部の体験会に誘われ、参加した。
体験会では、パス対決、クレードルリレー、ショット対決をした。パス、クレードル、ショットはラクロスで基本的なことで簡単なことだったが、とても楽しかった。
ラクロス部に入るか迷っていたが、気づいたら、次の日の練習にも参加していた。
家から学校まで遠いことや、単位のこと、親への負担など不安なことはたくさんあった。しかし、不安なことよりもラクロスの楽しさ、同期との学校生活を想像したら、先輩に入りたいですと伝えていた。
入部してからは、週5日の練習が楽しくて、練習がない日でも、壁当てをして、ラクロスを上手くなりたかった。
日が経つにつれ、同期の仲間ができて、やれる練習も増えた。5月半ばには4on4もできるようになり、ラクロスをしている実感が湧きとても楽しかった。
そして、6月15日青山学院との学院戦。
結果は、1-5で惨敗。
OFやDF、GBの強度、フィジカル全てにおいて負けた。試合に負けた悔しさもあったが、同じ時期に始めた他大学の選手と自分たちの実力の差が大きく、何もできなくて悔しかった。
この負けがあったからこそ、今のレガリスは強くなれた。
次の練習から強度を高め、運動量も増やした。どうしたら強くなれるのか、どうしたら勝てるのか、みんな必死に考えてラクロスをした。
そのおかげで練習試合で勝てるようになっていった。7月には青山学院と練習試合で再戦をして、快勝した。練習でやってきた成果が勝ちという結果として目に見えて嬉しかった。
チームも個人も調子はよく、練習試合はほぼ負けなしだったが、フレッシュマンカップでは、予選敗退。サマー前に負けといういい経験ができた。予選敗退からサマーまで少ししかなかったが、負けた反省から自分たちの弱さを突き詰めて練習ができた。
そして8月21日 サマー予選当日を迎えた。やれることはやった。自分達ならやれる。レガリスなら勝てる。そう自信があった。
予選の結果は、2戦2勝。危なげなく予選を突破できた。正直、2勝でき、予選を突破できでホッと安心した。だが、自分たちの目標は予選突破ではなく、サマー優勝。やっとスタートラインに立てたと思った。
サマー決勝トーナメント1回戦は、学習院。1Qが始まった。開始2分、自分のゴールで先制した。チームも調子がよく、1Qが終わった時点、 3-2 で勝っていた。このままいけば勝てる。チームを鼓舞し、2Qに挑んだ。6―4 残り2分で2点もリードしていた。勝てると思ったら、1点取られ、気づけばもう1点取られ、同点。残り3秒、みんな同点でサドンを覚悟して、審判の笛が鳴るのを待っていた。笛が鳴る前に、学習院が点を決め、逆転された。その後、すぐに笛は鳴った。
負けた瞬間、ベンチで崩れた。勝てると思った、気の緩みが負けに繋がった。
自分を恨んだ。16分間も体力が持たず、同点に追いつかれた時、逆転された時、ベンチで仲間を信じていた。チームが耐えて、頑張っているのに、自分はベンチで何もできなかった。
もっと体力があれば、自分が試合に出れていれば、結果は変わっていたかもしれない。そう思っても過去は変えられない。優勝を目指してやってきたサマーが、残り数分の気の緩みで負け、終わってしまった。
次の練習から、ショートからロングに挑戦した。ミニゲームからOFでスタンシューは打てたが、ランシューは全然ダメ、ダッヂでDFを抜けない、オフボールの動きも味方の邪魔してばっかだった。ゆうすけやかいりのOFセンスには敵わなかった。このままOF続けても、ある程度のレベルまでは上達すると思った。
しかし、3年後、自分達の代で明学OFと聞いたら、「中辻」と言われることが想像できなかった。
元からショートのDFは楽しかったし、特に1on1は簡単には抜かれる気がしなかった。サマーの悔しさがあったからこそ、自分がロングを持ち、DFに集中して、相手に点を取らせないと決意した。
ロングを持ち始めてからは、クロスが長い、重い、パスがしづらいなど慣れないことがあった。だが、慣れるのに時間は掛からなかった。ロングを持ってラクロスすることが楽しく、暇があればロングに触れ、練習していた。ショートの時はなかった、DFの楽しさ、考え方が変わり、対人も上達していった。
ウィンターは上智大学と合同を組むことになった。ウィンターで優勝を目指すには明学の人数だけだと厳しかった。だから、上智と合同を組んで、優勝を目指すことにした。最初は上手くコミュニケーションをとることはできなかった。しかし、練習を一緒にするたびに必然とコミュニケーションは取れるようなっていった。特にDFメンバーのあつや、こうへい、あり、つばさとは仲良くなれた。(そら、俺はあつやのもこうへいのもインスタを持ってるよ、ごめん)
ウィンター予選前にユースカップがあった。明学だけで単独出場をした。訳あって、ロングが1枚減って、ショーディがロングを持ち、FOがそのままショーディをして、DFは控え選手がいなく、フル出場した。2日間で5試合、サドンデスになった試合もあった。みんなヘトヘト、満身創痍になりながら試合をした。
結果は4位
誇れる順位ではないが、やりきれた達成感があった。全員が全力で戦い、特にDFは自信につながる大会だった。
上智と合同を組むと、どうしてもこうりんの出場機会は減ってしまう。だけど、ユースカップで、俺、そら、こうりんのDFラインで試合ができたこと、上手く守れたこと、ほんとに嬉しかった。一緒に頑張って、3年後、全学の舞台で俺、そら、こうりんで戦うぞ!
ユースカップが終わり、迎えたウィンター予選当日。初戦の相手は千葉大学。自分のせいで2失点もしてしまった。途中からボトムからLMFにポジションを変えて、ライド、DF、クリアと、フィールド全体を走り回った。
2Q終了の笛がなった。結果は3―2 なんとか勝利することができた。
試合が終わった瞬間、歩くことするできないほど、疲れていた。試合後のポジ別でのミーティングで、こうだいさんに、「慶応戦もLMFやれるか。いや、征吾がやるしかないんだ。」そう言われた。
自分がやるしかないんだ。自分がDFを引っ張るんだ。自分を奮い立たせた。

迎えた慶応戦。1Qに先制された。1-0でハーフタイム、負けている状況だったが、みんなの目は死んでなかった。このチームなら絶対慶応に勝てると思った。2Qが始まった。慶応のDFの完成度は高かったが、残り3分、ゆうすけが決めてくれた。そのまま1―1 同点で試合が終わった。
総得点の結果、明学・上智が決勝トーナメントに進むことが決まった。同期と上智とまだ試合ができる。こうだいさんラクロスができることが本当に嬉しかった。
決勝トーナメントまで、あと1日。こうだいさんとラクロスが、できるのは明日で最後。
決勝トーナメントでは、相手に1点も取らせない。1点も取らせなかったら負けることはない。完璧に守って、OFを信じる。自主練や筋トレ、週5日の練習を頑張ってきたのは、明日勝つため。勝って自分達を証明する。明日は絶対に優勝しよう。こうだいさんに最高の景色を見せる。
最後にメッセージです。
こうだいさんへ
レガリスの育成コーチをしてくださりありがとうございました。こうだいさんが育成コーチで本当に良かったです。プレイヤーの道を諦め、育成コーチになる決断はすごい勇気がいると思いました。育成コーチになって良かったと思ってもらえるように、明日は絶対に優勝してみせます。
OF陣へ
毎日、ショットのことだったり、6on6ことだったり、すごく自分達で考えながら努力してることわかってるよ。れおきさんは土日しか来れないから、平日は自分達で話し合って、工夫して、自分達に合う攻め方を探して、本当にすごいよ。時には、パスミスだったり、厳しいことを言ったけど、明学のOFならできるって信じてる。明日、厳しい戦いになるけど、OF陣ならできる、頑張れ。
DF陣へ
そら中心に本当に頑張って、ついてきてくれてありがとう。練習、試合と厳しいことを言った。時には言い過ぎたと思ったこともあった。言ったことをしっかり受け止めて、自分が思ったことを言い合える、めっちゃいい関係だと思う。明日は楽な試合なんて一つもない。きつい練習を乗り越えてきた俺たちなら、明日の試合も絶対上手く守れる。自信を持ってやろう。俺たちならできる。
スタッフ陣へ
プレイヤーより早く集まって、遅くまでミーティングして、自分達プレイヤーのために頑張って支えくれてありがとう。自分じゃない、誰かを支えるために頑張れるってすごいことだと思う。スタッフには、勝つことで恩返しできると思うので、明日は絶対優勝します。いつもありがとう。
“燎”
2025年度 1年 DF 中辻 征吾

