平素より、明治学院大学男子ラクロス部に関わってくださっている皆様、いつも多大なるご支援をいただきありがとうございます。
今年度よりFOコーチとしてチームをサポートさせて頂いております。
岡本峰於と申します。
初めてブログという機会を頂きました為、拙い文書になるかと思いますが、お付き合い頂けますと幸いです。
2023年11月25日。入れ替え戦。この日は、明治学院大学にとっても、立教大学にとっても、人生で忘れることのない日になったと思う。
私はその日、立教大学のFOerとして、人生のターニングポイントを迎えた。
2024年10月20日。明治学院大学がfinal進出を決めた日。この日、私は明治学院大学FOコーチとしてBOXinをさせていただき、涙を流しながらこの大きな勝利を皆と共に喜び合っている。
1年前の私は現在のこの状況を想像できていたのだろうか。
明治学院大学ラクロス部のみんなが自分自身をここまで大きく変えてくれた・成長させてくれた理由。
それは
「明治学院大学ラクロス部は本気で日本一になるチーム」
だからだ。
彼ら、彼女たちは日本一になるための熱量をラクロスに捧げている。
次第に私もみんなと同じ熱量を持って、みんなと同じ景色を目指して取り組んでいきたいと感じるようになった。
おこがましいとも分かっている。
しかし
明治学院大学ラクロス部出身でない私が、本気で「明治学院大学ラクロス部の一員」として日本1になりたい。
そう考えるようになっていったのである。
日本1になるチームに出会うきっかけを与えてくれたのは、「柳田直也」の存在である。
「柳田直也」という人物は、「どんな時」でもまっすぐな男である。
入れ替え戦で敗北した1ヶ月後、自分はA1大会に出場することになり、その大会で出会った際、最初の一言目に、
「ねおさん、来年コーチをして欲しいです」
であった。
文字通り「どんな時も」直球勝負な男である。今では申し訳ないと思っているが、やはり入れ替え戦から時間もあまり経っていなかったため、コーチの誘いを断ってしまった。
しかし、
Stealersとの練習試合で会った日、七大戦であまり結果がついてこなく悩んで電話をもらった日、平日の練習も強度をあげて行いたいとメッセージをくれた日
コーチ歴もない私であるのに、「柳田直也」は何度も何度も自分を勧誘してくれた。
次第に、こんなにも勧誘を受けることなんて、人生にまたとないと思うし、これほど熱意を持って、何かに取り組めている人もなかなかいないと思い、明治学院大学ラクロス部のコーチをすることを決心した。
やなぎ本当に自分をFOコーチに選んでくれてありがとう。
やなぎのおかげで、みんなと日本1のラクロスをすることができていると思うんだ。
また、なんといってもやなぎ・りょうた・けんすけ・れん・かずき・こうきたちが成長していく姿を間近で見れる環境が本当に嬉しくて仕方がないよ。
FOerは、ラクロスで最も出場時間が短い選手である。
しかし、その【一瞬】に全てを捧げる。
得点後は良い流れを継続できるように。
失点後は悪い流れを打ち止められるように。
その【一瞬】に全てをかけるが、思い通りにいかない時もある。
そんな時、考えてしまうことがある。
「また相手に取られたらどうしよう」
「笛より先に反応してしまったらどうしよう」
「笛を聴き遅れたらどうしよう」
それでも自チーム得点後・失点後、クォーター始めには必ずまたFOはやってくる。
こういう時、私は考える
【また、相手に取られたっていい。イリプロをしてしまってもいい。とにかく一度でも多くセンターサークルに立とう】
このセンターサークルに向かい戦った分だけ、成功もまた失敗も経験できると思っています。挑戦し続けた先に、またみんなが喜んでくれる姿を見れるチャンスを掴むことができると思うんです。
なので、フィールド陣のみんなもスタッフ陣のみんなも、とにかく【もう1回】の挑戦を行い続けてみてください。
今のショット決めれたな。
今のショットはセーブできたな。
あのワンプッシュがあれば。
あそこのグラボができれば。
あの瞬間で選手に声かけできていれば。
また同じような状況は必ずくると思うんです。
失敗してしまったシーンがよぎったとしても、自分への挑戦をやめないでほしいです。【もう1回】を続けた先に、必ず報われる時がやってきて、誰にでも【HERO】になれるチャンスがあると思うので。
<最後に>
私が大学の4年間で学んだこと。
それは
【ラクロスが上手いだけでは、本当に良いチームとは言えない。本当のラクロスではない。】
ということです。
皆はいろいろな人の気持ちがわかると思う。
それはこの4年間で多くの経験を培ってきたから。
入れ替え戦で負けてしまった経験。
1部の舞台に返り咲くために、2部で戦い抜いた経験。
1部に昇格した時の喜び。
歴史を塗り替える感動。
他にもまだ自分が知らない経験もたくさん積んできたはず。
だからこそ【謙虚に】日本一になろう。
会場で出会った人には挨拶をしよう。
自分のものでないかもしれないが落ちているゴミは拾おう。
親に普段言えない感謝を伝えよう。
今この期間までラクロスできていることが幸せなんだと改めて実感しよう。
他にもまだまだできることはあるはず。
それができてこそラクロスだと私は思う。
些細なことを丁寧に積み重ねてやっとラクロスをすることができると思う。
今まで培ってきた経験やこれまで戦ってきたチームの想いを背負い慶應戦に臨もう。
2024年11月3日。関東final。慶應戦に勝ち、皆が抱き合って勝利を喜んでいる。OB・OGや親御さん、その他の明学ラクロスに関わってくださっている方も本当に喜んでくれている。しかし、私たちのゴールはここではない。学生日本1になるからだ。
2024年12月15日。全学決勝。明学ラクロス部の歴史が変わる。会場全体を明学ラクロスが轟かせている。私たちは学生日本1になる。
2025年1月18日。全日決勝。学生ラクロス界の希望になる。私たちは歴史的勝利を収めて、明学ラクロスの本当の歴史はここから始まるのではないだろうかとワクワクしている。
全てはうまくいっている。
りょうたへ
チームの1番のまとめ役だね。この間の練習で初めてりょうたが感情的になった瞬間を見て、実は嬉しかったんだ。今まで周りの雰囲気を読んで、「誰かの為に」が多かったりょうたが、「自分の為に」何かを行う瞬間だったんじゃないかなって思えたよ。残りのシーズン、「自分にとことん捧げて欲しい」と思っているよ。たくさんたくさん自分と向き合って、FOerは最後の最後にチームを救うHEROになれるってこと、みんなに証明しような。
けんすけへ
けんすけは表に出さないだけで、本当に考えていたり、行動していたりしているのはすごいと思う。
一緒に電話しながら、クランプ練習したり、
「コソ練」という名目で2人で武者に行ったりしたね。
けんすけ約束しよう。
今年化けて来年「世代のFOer」になろう。そこで先輩たちの恩返し果たそうぜ。
今の努力は絶対に無駄じゃないよ。
かずきへ
関東ユースに選ばれていてポテンシャルはありまくりなのに、TOPチームに選ばれない。応援団長を任されているが、本当は自分が試合に出場したい。笑顔で「応援団長やります、盛り上げます」って言ってくれているけど、たくさん我慢しているのはわかってた。
今シーズンの途中、「今年は出れないのかな」と諦めてしまった時もあったよね。でもあの時、きちんと話し合えたことで、かずきの成長度はますます凄まじいものになったと思うよ。
まだまだできる、全員追い抜け。
こうきへ
こうき、1年生が1人の状況でもグラウンド残ってクランプ練習したりしているの知ってるよ。
そういう陰ながらの努力をできることって本当にすごいことだし、必ず結果がついてくるから、このまま継続するんだよ。
来年はリーグ戦で一緒に戦おう。
れんへ
FOのアナライザーって何をするんだろうっていうところから始まったんじゃないかな。
何かを新しく始めることって本当に難しい。
それでも常にチャレンジし続けて、今ではプレイヤーのクランプのコンディションやFOヘッドの種類の特性などもわかっちゃったりしてるよね。
本当に練習でも試合でも頼りにしてるからね。
FOユニットの底力はれんだってみんなわかっていると思うよ。
他大学のスタッフの皆さん、是非FOASの武者も来てみてください。本当に刺激ある時間になると思います。
かのん・れなへ
本当にたくさん武者に来てくれてありがとう。
急な武者な呼びかけでも嫌な顔せず来てくれるなんて本当にうちのFOユニットは恵まれていると思うよ。
笛のタイミングを変えたり、動画の画角を変えてみたりたくさんFOerが成長するために考えてくれてありがとう。日本1のFOユニットになることがたくさん武者来てくれたことの恩返しになるんじゃないかな。
やなぎへ
最後はやっぱりやなぎだね。
最初の頃は明学の中にFOerはたくさんいるものの、心の底から頼れる人がいなくて、試合中も1人で戦っている感覚になっていたんじゃないかな。
その状況を変える為に、たくさんミーティングしたね、電話したね、武者にもたくさんいったね。
今のFOユニットはどう?
昔より本当に心強い仲間がいるんじゃないかな。
これだけは言いたいことがある。
やなぎは強いよ。誰がどう言おうと強い。
試合中、「緊張してるかも」、「うわぁ相手強いな」って思ったら、BOX側振り返ってみて。
俺含め、明学FOユニットは全力でやなぎを応援してるから。
取りに行きましょう、日本1。本当に最高の相方だよ、ありがとう。
※他にもたくさんの人のメッセージを書きたかったのですが、膨大な量になってしまう為、FOコーチとしてFOメンバーに絞らせていただきました。
日本1を取った後、たくさん語り合いましょう、その時たくさん感謝の気持ちを伝えさせてください。
轟
明治学院大学体育会ラクロス部
FOコーチ 岡本峰於